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親子で古代のロマン探して

戸台の化石保存会学習会

親子で古代のロマン探して

 長谷村の「戸台の化石保存会」(伊東耕平会長)は13日、恒例の化石学習会を開いた。上伊那を中心に親子連れなど約50人が集まり、標高1100メートル以上ある収集場所で、アンモナイトなどの化石を見つけては胸を躍らせた。
 化石収集、研究、保護を通じて自然保全の重要性を学ぶ目的で、毎年3回の開催。今回は58回目。
 戸台層は中生代白亜紀(約1億4400万窶・500万年前)の地層。比較的浅い海底で堆積した地層が、長い間の地殻変動で押しつぶされ隆起したといわれる。
 参加者は、地面に広がる破砕された「黒色泥岩」をハンマーで軽くたたき割り、貝やシダ植物のほか、生物がなでた跡が残る「生痕化石」などを発見。「見つけた」とよろこんでは、会員に分析を頼んでいた。
 初参加の唐木学さん(38)=伊那市小沢=は「友人と化石採集に戸台を訪れたことがあったが、場所が分からず断念した思い出がある。30年ぶりの夢が叶いうれしさもひとしお」と化石を発見して満足していた。
 副会長で研究者の北村健治さん(63)は「化石採集にかぎらず、子どもたちには様々な体験を通じて好奇心を養い、観察力のある大人に育ってほしい」と話していた。
 採取した化石は持ち返らず、村公民館に増築中の収蔵庫に保管する。

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