地域づくりと道路網整備について考えるシンポジウム
基調講演とパネルディスカッション
地域づくりと道路網整備について考えるシンポジウムが、5日、伊那市の伊那文化会館で開かれました。 国道153号の整備の重要性を再認識してもらおうと沿線市町村でつくる「国道153号改良期成同盟会」が開きました。 会場には、およそ270人が集まりました。 シンポジウムは2部構成で開かれ、1部では国土交通省中部地方整備局道路部長の上坂克己さんが「地域づくりと道路網の在り方」をテーマに話しました。 上坂さんは、リニア中央新幹線の開通について「飯田市から日帰りで行き来することのできる地域が、現在の6都道府県から25都道府県になる。飯田駅からの乗降客をいかに拾い上げるかが重要」と話しました。 さらに「リニアを使わなければ、飯田駅に停車する本数が減っていくという悪循環が生まれる。まずは飯田駅までの所要時間の目標をたて、地域が一体となって整備していくことが必要」として、今後の道路整備の在り方について話しました。 パネルディスカッションでは、有識者4人が話をしました。 このうち信州大学工学部の高瀬達夫准教授は「国道153号は交通量が多く、生活交通と通過交通が混ざっていることが問題。今後高齢ドライバーが増えていくなかで、道路の拡幅やバイパス工事などの対応を考えていかなければならない」と話していました。