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箕輪町廃食用油リサイクル事業BDF精製作業場完成

箕輪町廃食用油リサイクル事業BDF精製作業場完成

 箕輪町が地域新エネルギービジョンに基づき進めている「協働による廃食用油リサイクル推進事業」のバイオディーゼル燃料(BDF)精製作業場が完成した。06年4月の本格稼働に向け、試験回収した廃食用油でBDFを精製し、23日に町内巡回「みのちゃんバス」を試運転するほか作業場見学会を開く。
 町内の各家庭から廃食用油を回収し、町共同作業の家で精製したBDFを町が購入して「みのちゃんバス」に使用する地球環境にやさしいリサイクル事業。仕事支援を考慮し、共同作業の家の通所者が精製する。
 敷地内に、精製作業場と廃食用油格納庫を設置。作業場は廃食用油再生燃料化装置、流し台、薬品や備品の保管棚、格納庫は廃食用油格納棚、廃食用油ろ過タンク2基、BDF貯蔵用ドラム缶2個がある。施設面積は各12・9平方メートル。
 装置は導入例の多い機種で、100リットルを6時間で精製。ろ過した廃食用油と苛性ソーダ、メタノールを入れ、分離、薬品による中和と湯洗浄各2回、加熱の工程を経て完成する。廃食用油からのBDF精製率は約90%。精製過程で出るグリセリンは業者に買い取ってもらい、石けん水と洗浄水は油分を除去して下水に流す。
 10月から町内で試験的に初回収した廃食用油は1500リットル。周知不足もあったが回収はスムーズで、町は「予想以上に集まった。来年からの実施に向け手応えがあった」とし、「廃食用油も生ごみの一種。生ごみの削減につなげたい」とする。
 23日の見学会は午前9時縲・1時。祝日で通常運休の「みのちゃんバス」を特別運行する。

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