元記者の八木さん 古い建物で居酒屋&カフェ オープンへ
「若者が集う拠点にしたい」
大阪府出身で、信州大学農学部を卒業した、元新聞記者の八木 択真(たくま)さんは、伊那市坂下に残る築75年の建物を、地域情報発信の拠点となる、居酒屋&カフェとして11日にオープンさせます。 オープンするのは、小沢川沿いにある、昭和13年に建築された元橋場歯科を改装した建物です。 店主の八木さんは、現在34歳。大阪府堺市出身で、信州大学農学部卒業後、産経新聞社の記者になりました。 大学時代に伊那にいた頃から、この地域の魅力を感じていたといいます。 東日本大震発災直後に、現地に八木さんが取材に行き記事を書きました。 仕事は充実していましたが、幸せとは何かを考えるようになりました。 9年間勤めた仕事を辞めて、今年2月に伊那に戻り、この店を開く準備を進めてきました。 森林科学科を卒業した八木さんは、地元の間伐材を使ってカウンターを手づくりしたほか、地元の木工職人に家具の製作を依頼するなど内装にもこだわりました。 2階にもスペースを設け地域の若者が集まる場所にしたいと話します。 「酒とカフェ はしば」は、11日、居酒屋のみの営業でオープンし、カフェは、11月頃から始めたいとしています。