「菊の湯」存続願い伊那市に陳情
伊那市に唯一残る銭湯、菊の湯が、今年12月をもって営業を終了することになっています。 21日は、菊の湯存続を願う地域住民有志が、伊那市役所を訪れ、白鳥孝市長に「菊の湯」存続を求める陳情書を提出しました。 菊の湯は昭和10年に創業し、79年間にわたり町部の銭湯として利用されてきましたが、燃料費の高騰、施設の老朽化、従業員の高齢化などにより、今年12月に営業を終了することを決めています。 地域住民有志らは、菊の湯廃業の知らせを受けて、存続を願う署名活動を行ってきました。 この日は、「菊の湯の存続は、一事業者の問題というより地域福祉の観点から行政としても克服すべき課題だ」などとして公衆浴場存続が叶うようリーダーシップを発揮する事などを求める1,919人分の署名を添えた陳情書を提出したものです。 伊那市では「税金を使っての存続は無理、お風呂の無い住民が18人いるが、旅館組合のみなさんの協力をいただけるよう検討していきたい」と話していました。