信州の名工 井出順徳さん
「建設業の中でもあまりメジャーではない業種なので、そこに注目をしてもらえたのが嬉しいことだと思います」
伊那市高遠町の井出順徳さん43歳。 箕輪工業高校を卒業後、平成元年に株式会社五十鈴に入社。 入社から20年以上にわたり、屋根などに施される防水工事を行っています。 「雨漏りで困っている人を助けたいですし、助けたことで喜んでもらえるのが喜びの一つです」
井出さんは、防水工事に大切なのは「適材適所」だと話します。 建物の特性を見極め、数百種類の工法の中から適した施工方法を選ぶことが重要だということです。 井出さんは最先端の技術を取り入れようと、入社してから防水・塗装の6種類の資格を取得してきました。 「常に勉強して、より良いものを現場で作りたいというのが一番で、そのためには基礎知識が一番大事なので、常に勉強ですね。一生勉強していかなければだと思います」
平成21年には関東甲信地域の第1回防水施工チャンピオン大会で優勝しました。 技術者20人が出場し、防水工事の仕上がりや正確さなどを競いました。 井出さんは、これからも勉強を続けながら、後継者の育成にも力を入れていきたいと話します。 「きついし、危険だし、つらい仕事ですが、その分出来上がった時は喜びがあるので、若い人が興味を持ってこの業界にもっと入ってきてほしいですね」