菊の湯廃業に伴う 懇談会
伊那市に唯一残る銭湯、菊の湯が、今年12月をもって営業を終了することになっています。 1日は菊の湯廃業に伴う第1回目の懇談会がタウンステーション伊那まちで開かれました。 懇談会には、荒井区長や地元町総代など20人が参加し、伊那市と意見交換しました。 伊那市では菊の湯廃業に伴い存続出来るか検討するとともに、地域住民の状況を調査してきました。 把握できている人で、銭湯がなくなるとお風呂に入れなくなる住民が24人いることが報告されました。 お風呂が家に無い人が20人、壊れて使えない人が4人です。 伊那市商工観光部の原武志部長は菊の湯廃業後、この人たちをお風呂に入れるように個々で話し合いをすすめると話していました。 また、市では入浴施設への移送も検討しているが、その場合お風呂がない人が対象になると話していました。 市の説明に対して地域住民は、菊の湯の存続が難しいことや、営業を終了したいとする菊の湯の経営者の意向を尊重したいとしました。 しかし住民側からは、この地域に、交流施設的なお風呂とする意見が相次ぎました。 これに対して、市では現在地域コミュニティーセンターの建替えを進めている、風呂付きの施設が可能か検討したいとしました。 伊那市では今後も期間を延長して、実態調査を継続するとともに、住民との懇談会も行っていくとしています。