現代の名工上伊那から1人 藤原政治さん
伊那市新山の藤原政治さん53歳。 辰野町にある長野オリンパス株式会社に勤務しています。 高遠高校卒業後、昭和53年4月にオリンパス光学工業株式会社伊那工場に入社。 入社から35年に渡り、旋盤工として働いてきました。 カメラや顕微鏡など、加工可能な部品の旋盤を全て担当しています。
医療現場などで使う顕微鏡の回転ステージと呼ばれる台の部品。 1000分の1ミリ単位で削る精度が求められます。 アルミニウムと2つの真鍮がぴったり合うように加工することで、顕微鏡の回転はムラがなくスムーズになります。 藤原さんが加工に携わっている顕微鏡は、医療現場や大学の研究室などで使われています。
高校を卒業するまで光学工業に触れることがなかった藤原さんは、入社して慣れない作業に苦労したと話します。 オリンパス全社でトップクラスの技術と認められている藤原さんは、若手の人材育成にも力を入れています。