西駒山荘を回想する講演会
中央アルプスの安全登山に寄与してきた西駒山荘の98年間の歴史を、郷土史家や、歴代の小屋管理人などが回想する講演会が9日、伊那市の創造館で開かれました。 これは、山岳関係者などで組織する西駒こまくさ会が主催しました。 郷土史家であり、中学校教諭時代に生徒を連れて西駒登山をした春日博人さんは「小屋ができる前は、学校登山でも野営をしていた。小屋のありがたさを後世に伝えなければならない。」 高遠中学校教頭で、長野県の近代史に詳しい塚田博之さんは「中箕輪尋常高等小学校の遭難がなければ学校登山はこれほどまで続かなかっただろう」と話しました。 講演会では、98年前に西駒山荘を建設した中心人物の子孫にあたり、自身も改築に係った内ノ萱の唐木 好春さんと同じく内ノ萱で小屋の管理人をつとめた室岡 智明さん、現在の管理人宮下拓也さんが、小屋にまつわる思い出を語りました。