佐治妙心さん紙芝居読み語り

静岡県にある妙蔵寺の住職、佐治妙心さんの平和紙芝居の読み語りが19日伊那市のいなっせで行われました。 19日は、佐治さんが、自身が制作した紙芝居「さくらの祈り」の読み語りをしました。 さくらの祈りは、第二次世界大戦で長崎に投下された原爆で亡くなった嘉代子(かよこ)という女学生とその家族の思いが実話をもとに描かれています。 嘉代子の母親は、原爆投下後娘を探し続けます。 母親は、娘を追悼しようと桜の木を学校の校庭に植樹します。 その桜は嘉代子桜と呼ばれ、今でも長崎県の小学校にあるということです。 佐治さんは現在26歳で、12歳の時に出家し、命の尊さと戦争の悲惨さを伝えようと、国内外で手作りの紙芝居の読み語りをしています。 佐治さんは、「普段の生活の中にも嫉妬やねたみといった戦争の芽が潜んでいる。認め合い、褒めあえる思いやりの心を育んでいくことが大事」と話していました。