島・ス山林塾企業組合
「山の神」で1年を感謝
山仕事を求めてIターンした人を中心に作る島・ス山林塾企業組合(中村豊代表理事)が18日、伊那市横山の鳩吹公園そばの作業小屋で、1年の安全を感謝する「山の神」を開いた。
全員で神棚に向かい、顧問の島・ス洋路元信大教授が1年間の感謝の言葉を述べ、全員で2礼2拍手1礼した。その後、それぞれ持ち寄った食材で鍋などを楽しんだ。
もともとは、山から里に降りていた田の神を山に送る「十日夜(とうかんや)」という神事で、旧暦10月10日に行われていた。間伐や山道整備などの仕事があり、期日を調整した。
同企業組合は、島・スさんを師事して山仕事をはじめた人で作るもので、現在組合員は9人。全員が県外出身者で、Iターン後、県のグリーンマスターなどの資格をとり、植林・下草刈り・間伐・枝打ち・伐採などの山仕事を請け負って遂行している。
島・スさんは「山の神への感謝と自分たちのへのごほうびのためのささやかな催し物です。最初はまったくの素人だったが、今は、立派な山仕事をするようになり、今後が楽しみです」と話した。