南宮神社山車飾り 制作すすむ
20年来のベテランから小学生までが作業
来年1月の初祭りを前に、箕輪町木下では南宮神社の山車飾りの制作が進められています。 14日は、木下山車飾り保存会のメンバーの他、箕輪中部小学校の児童8人が、南宮神社の境内にある祭典準備室で作業を行いました。 今年は、忠臣蔵の「刀傷・松の廊下」など6つの場面が製作されています。 南宮神社の山車飾は、箕輪町の無形民俗文化財です。 明治の初めごろ高遠から木下に養子入りした青年が「高遠の山車飾りの様なものを祭りで飾ってはどうか」と提案したのが始まりとされています。 当時は、地区の常会や青年会らによって作られた飾りが商店の店先に数多く並んだということですが、戦後の経済状況の変化などにより年々数が減っていったということです。 そんな状況をなんとかしようと事業の存続を願う人達でつくる保存会が昭和54年に発足し、今でも初祭りには毎年奉納されています。 毎週土曜日に作業を手伝っているという子ども達は、浦島太郎の山車を作っていました。 人形が着る衣装の製作を20年以上前から担当している浦野ちゑ子さん85歳。 作業は大変と話しますが、その分出来上がった時の喜びは一入(ひとしお)ということで、出来るうちは続けていきたいと話します。 箕輪南宮神社の初祭りは、来年1月11日と12日の2日間で、山車飾りは神社と木下駅前に展示されることになっています。