羽広の獅子舞 仲仙寺に奉納
伊那市西箕輪羽広に400年伝わる伝統行事
伊那市西箕輪羽広に400年伝わる小正月の伝統行事「羽広の獅子舞」が、12日、仲仙寺に奉納されました。 午前7時、仲仙寺の本堂で、地区住民で作る保存会のメンバーが舞を披露しました。 去年400周年を迎えた羽広の獅子舞は、五穀豊穣や家内安全を祈る小正月の伝統行事です。 口を閉じ、勇壮に舞う雄獅子と、口を開け静粛に舞う雌獅子、二頭が同時に舞い合わせをするのが特徴で、剣の舞、豊穣の舞など5つの舞で構成されています。 舞を行うのは男性のみで、獅子頭の担当は一生に一度とされています。 仲仙寺での舞い合わせが終わると、雄獅子、雌獅子が仲仙寺を挟んで南と北に二手に分かれ、各家庭で舞を披露する「戸毎舞」が行われました。 雄獅子が最初に訪れた桐山さん宅では、近所の住民や親せきなど30人が集まりました。 戸毎舞は、昔、羽広区の全家庭を一日かけて回っていましたが、戦争中に途絶えてしまいました。 戦後に保存会が復活させ、今年で40年となります。