西箕輪上戸の伝統行事 大文字

伊那市西箕輪上戸で今年1年の厄払いや家内安全、五穀豊穣を願う小正月の伝統行事、大文字建てが14日、行われました。 朝4時半、太鼓が打ち鳴らされると大文字が始まります。 色紙で作った巾着を手にした住民が次々と区内の三ツ辻に集まってきます。 大文字は、地区の辻に色紙などで飾り付けをした柱を建て、今年1年の五穀豊穣などを願う西箕輪上戸の伝統行事です。 14日の朝は、地区の男衆およそ50人が長さ13メートルの柱に巾着や酒樽、最上部には紙で作られた花を取り付けました。 柱は、電線などにあたらないよう丁寧にロープを使って立ち上げます。 最後に柱の根元に松を縛り付けて完成です。 無事大文字建てが終わると近くの小屋で御神酒を酌み交わしました。 大文字を建てる日に合わせ上戸では、厄払いとして家の入口前で火を燃やす風習が残っています。 年々行う家庭は減っていますが、鈴木博道さん宅では今もこの風習を守り伝えています。 ワラに付けた火に籾殻やトウガラシを入れるのが特長でこれらは厄払いの効果を高めるためといわれています。 14日に建てられた大文字は20日の早朝に下され巾着や花は持ち帰り神棚や玄関に飾られるということです。