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田中豊文さん「病に負けない」夫婦ワラ馬づくり

田中豊文さん「病に負けない」夫婦ワラ馬づくり

 伊那市東春近のワラ細工作家・田中豊文さんは、2月4日の初午に向け夫婦(めおと)のワラ馬づくりに励んでいます。  自宅敷地内に建てられた田中さんの作業小屋です。  中には、ずらりとワラでつくられた馬が並んでいます。  今年は、午年のため入手希望者が多く、去年よりも60体ほど多い160体、80組を制作しています。  田中さんは、55歳のときに大手企業を早期退職し、ワラ細工や木工作品を作り始めました。  わら馬は作り始めて20年になります。  田中さんは、2001年、67歳のときに喉頭がんを患い、半年間の入院生活を余儀なくされました。  2012年には腎臓を患い、現在は週2回、毎回4時間の透析を受けています。  去年12月1日から初午を作り始め、元日と透析の日を除き、毎日作業を行っています。  それでも、1日に作れる馬は、4体が限度です。  特に今年は、自分と同じように透析をしたり、病で苦しんでいる人たちに、ワラ馬を贈りたいと考えています。  病と闘いながらつくられたワラ馬は縁起が良いと口コミで広がり、近年は県外からも、手に入れたいと訪れる人がいるということです。 田中さんのワラ馬づくりは、2月4日の初午まで続きます。

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