寒ざらしそばの実 川入れ
大寒に合わせて高遠そば組合
20日は二十四節気のひとつ大寒。 寒さが最も厳しくなる頃とされています。 その大寒に合わせて高遠そば組合は寒ざらしそばの実を伊那市長谷市野瀬の粟沢川に入れました。 寒ざらしそばは江戸時代、高遠藩が将軍家に献上していたとされています。 20日は市野瀬で栽培されたそばの実およそ45キロが用意されました。 高遠そば組合の組合員がそばの実を入れたネットをゼロ地場を源流とする粟沢川に運び投げ入れていました。 将軍家に献上していたとされている寒ざらしそばは地域おこしにつなげようと13年ほど前につくりましたが、販路がなく途絶えていました。 ここ数年そば店が増え扱う店ができたことから去年再び取り組みを始めました。 組合によりますとそばの実を冷たい水につけることで、渋みなどのアクが抜け、甘味が増すということです。 川に入れられたそばの実は立春の2月4日に引き上げられ天日干しされます。 組合では高遠にある5店ほどのそば店に実を提供することにしていて6月頃には味わうことができるということです。 大寒の日の20日、伊那地域の最低気温はマイナス8・4度で平年を2度ほど下回りました。 長野地方気象台ではこの寒さは木曜日頃まで続きますが、週末は高気圧に覆われ日中は寒さがゆるむと予想しています。