大草駐在所の深沢尚子さんが表彰
10年以上の駐在所勤務の夫を支援
中川村大草の駒ケ根署大草駐在所の深沢源浩巡査部長の妻、尚子さん(58)は15日、県警本部の「警察官駐在所勤務者夫人表彰」を受賞した=写真。10年以上、駐在所勤務の夫に協力、援助した夫人が対象で、県内では6人のみ。
県警生活安全部の伊東政市部長が訪れ、駒ケ根署長ら関係者が見守る中、伝達した。
受賞した尚子さんは「残すところ後2年、夫を助け、地域の安全安心のために頑張りたい」と笑顔を向けた。 尚子さんは71年結婚と同時に南信濃村南和田駐在所に赴任、真田町長駐在所、長野市綿打駐在所を経て、昨年4月大草駐在所に。「中川村は自然が豊かで、気候は温暖。村民は丸く、良いところ」。 結婚早々、浅間山荘事件に遭遇、前線の夫に代わり、留守を守った。「テレビで現場が中継され、夫は常に危険にさらされていると実感した」。豪雪の栄村にも2年間勤めた「家族全員で雪下ろし、雪片付けに苦労した。夫が警らに出て、1人になると心細かったが、10年間、平穏に暮らせた」と振り返った。 深沢巡査部長は「中川村は高齢者が多く、交通事故が心配。今年は小渋の落石事故や、ガードレールの金属片など珍しい事件が発生した。駐在所が地域住民の安心のより所となるように、妻とともに努力したい」と話していた。