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211/(土)

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「富県と井月」 竹入弘元さんが講演

「富県と井月」 竹入弘元さんが講演

 井上井月顕彰会・副会長の竹入 弘元さんによる、富県と井月のかかわりについての講演会が、きょう、伊那市の富県ふるさと館で開かれました。    講演会は、富県公民館よろず講座の一環で開かれ、会場には15人ほどが参加しました。  井上井月は、幕末から明治にかけての30年間ほどを伊那谷で放浪しながら過ごした俳人です。  富県にもゆかりが深い人物だとして、今回の講座が企画されました。  井月は、新潟県長岡市の生まれといわれていて、20代後半で長野県に入り、30代後半で伊那に落ち着くようになりました。  竹入さんは、「富県の多くの家に、井月の作品が残されている。井月と富県とは格別に濃密な交流があった」と話しました。  また、井月が富県に残した作品を中心に解説が行われました。  竹入さんは、「晩年になればなるほど、動作も不自由になり、井月は苦労し、切ない思いをしたような気がする。特別に豊かだったとは思えない伊那の人たちは、井月に対し、親切であり立派だった」と話していました。

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