飯舘村の住民の話を聞く集い
東日本大震災による福島第一原子力発電所の事故で、高濃度汚染地域として全村避難している福島県飯舘村の住民の話を聞く集いが1日、南箕輪村公民館で開かれました。 これは、脱原発などを訴える「さよなら原発上伊那の会」が開いたもので、住民およそ100人が集まりました。 飯舘村は、福島第一原発から20キロ圏内にあり、県内外に3,200世帯7,000人程が避難するなど全村避難が続いています。 会のメンバーが被災地を訪れた際に知り合った飯舘村の村議会議員佐藤八郎さんと、福島市在住でボランティアを行っている佐藤真紀さんが話をしました。 佐藤八郎さんは、原発事故により今なお苦しむ住民の思いについて訴えかけました。 震災後東京から帰省し、仮設住宅で2,000人以上の被災者にマッサージを通じた心と体のケアを行っている佐藤真紀さんは、住民との会話で学んだ「人を思いやることの大切さ」について話しました。 震災後、福島県から伊那市高遠町に避難している大井友継さんは「自分の生活を何とかしようという思いでやっているが、久しく忘れていた気持ちを思い出した。地域コミュニティの大切さについて再確認した」と感想を述べていました。 さよなら原発上伊那の会では、3月9日に脱原発を訴えるデモ行進を行う考えです。