わら草履作り名人 蟹澤雪人さん
「技術を後世に残したい」
伊那市手良野口の蟹澤 雪人さん。わらぞうり作りの名人です。 昔は、農閑期になると、どこの農家でも、ぞうりを作っていましたが、今では作れる人もほとんどいません。 小学校の授業でぞうり作りを教わったという蟹澤さん。 家計を助けるため、多いときには一冬で100足のぞうりを作りました。
蟹澤さんの作業を見学しようと、近所の人もハウスを訪れていました。 わらをなった縄を足の指に挟んで次々にワラを編みこんでいきます。 あまった布を一緒に綯ってつくった鼻緒を編みこみます。 あまっていた縄を締めると形が出来上がります。 鼻緒の紐を裏に通して固定します。 はみ出したいらないワラを切れば完成します。
蟹澤さんは、わらじや、馬に履かせる靴も、見せてくれました。 蟹澤さんは、この技術を後世に残していきたいとしています。