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記録的豪雪 伊那63.5センチ

2週連続の大雪に住民の生活にも影響

記録的豪雪 伊那63.5センチ

 前線を伴った低気圧の影響で、伊那地域は14日の降り始めから15日午前11時までに、63.5センチの降雪を観測しました。  飯田市では、これまでの記録を25センチ上回る81センチの積雪があり、記録的な大雪となっています。  伊那消防署によりますと、降り始めの14日午前6時半から15日午前11時までに63.5センチの降雪を観測したということです。  伊那合同庁舎では、55センチの積雪を記録しました。  この雪で、交通機関などに影響が出ています。  午後4時現在、県内の高速道路はほとんどの区間で全面通行止めとなっています。  小黒川パーキングエリアでは、長距離トラックおよそ30台が足止め状態となり、ドライバーは困惑した様子でした。  高速道路が通行止めになった影響で、高速バスは全線運休となりました。  JR飯田線は、線路上に雪が降り積もり終日運休となりました。  国道361号の伊那市中の原から木曽町までの区間は、午前6時半から正午まで通行止めとなりました。  伊那消防署によりますと、伊那市内の70代の男性が15日午前8時50分頃屋根の雪おろし中に転落しけがをするなど、降り始めから15日午後4時までに4人が病院に搬送されているということです。  伊那市は午前9時に災害警戒本部を設置しました。  災害警戒本部が設置されたのは、平成18年7月の豪雨災害以来です。  部長級の職員や消防署員など20人が集まり、現状報告や今後の対応について話し合っていました。  警戒本部は、降雪が峠を越えたため、正午に解散しています。  他に、南箕輪村できょうとあすの2日間の日程で開かれることになっていた村の日制定記念式典は延期となっています。  

物流に影響

記録的豪雪 伊那63.5センチ

 交通機関の乱れにより、物流にも影響がでています。  伊那市西町のコンビニエンスストアでは、交通機関のマヒにより弁当や総菜、菓子パンなどの商品が入荷せず、品薄状態となっていました。      

ビニールハウス 温度をあげて対策

記録的豪雪 伊那63.5センチ

伊那市坂下の国道361号では、交通量の少ない時間帯を利用して除雪が行われました。  バックホーなどの重機を使って、道路脇にたまった雪を片づけていました。  飲食店や観光施設などにも影響がでています。  週末多くの人が集まる伊那市坂下の繁華街では、歩く人の姿がほとんどありませんでした。  居酒屋や料亭では、宴会のキャンセルが相次いだということです。  店主らは、2週連続の週末の大雪に頭を抱えています。  先週の大雪でビニールハウスの倒壊が相次いだことをうけ、農家は暖房の温度をあげるなどの対策をとっていました。  伊那市西箕輪の農業公園みはらしファームにある羽広いちご生産組合のビニールハウスでは、雪が積もらないよう14日夜から日中にかけハウス内の温度を5度ほどあげて対応したということです。

交通障害や路面の凍結などに注意を呼び掛け

記録的豪雪 伊那63.5センチ

 上伊那地域に出されていた大雪警報は、午後0時35分に解除され注意報となり、注意報も午後4時53分に解除されています。  長野地方気象台によりますと、あすは天気が回復するということですが、交通障害や路面の凍結などに注意を呼び掛けています。  また、各市町村では除雪した雪を水路や側溝に流さないよう協力を呼び掛けています。

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