中アルプス高山対にニホンジカ生息 初の確認
中央アルプスの標高2600メートル付近の高山帯で去年10月に初めてニホンジカの生息が確認された事が19日報告されました。 これは19日に伊那市役所で開かれた南アルプス食害対策協議会の活動報告会の中で報告されました。会には関係者や一般など70人程が出席しました。 南信森林管理署の松嶋克彰さんは中央アルプスの高山帯の状況を報告しました。 報告では去年の10月に駒ヶ岳の標高2600メートル付近の登山道で撮影されたニホンジカの映像が公開されました。 南信森林管理署では平成23年度からニホンジカの生息確認の為中央アルプスの標高1700メートルから2500メートルの亜高山帯にカメラを設置していて今年度は34頭が確認されました。 今年度初めて標高2500メートル以上の高山帯にカメラを設置したところ、ニホンジカの生息を確認したという事です。 南信森林管理署では、中央アルプスでも高山帯での鹿の生息が確認された事を受け「中央アルプスでの被害が拡大する前に、監視や罠による駆除を強化していきたい」としています。 協議会は、ニホンジカによる食害から、南アルプスの貴重な高山植物などを守るために、環境省、林野庁、信州大学農学部、長野県、伊那市など関係する市町村が平成19年度に立ち上げています。