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【3.11の今】 被災地からドイツへ 小池真一さんの思い

東日本大震災から3年

【3.11の今】 被災地からドイツへ 小池真一さんの思い

去年発行された、ドイツの地方新聞。 東日本大震災の被災地の写真が掲載されています。 気仙沼市の、津波で打ち上げられた巨大漁船。

【3.11の今】 被災地からドイツへ 小池真一さんの思い

陸前高田市の、奇跡の一本松。 写真の撮影者の欄には日本人の名前がありました。「Shinichi Koike」

【3.11の今】 被災地からドイツへ 小池真一さんの思い

伊那市荒井にある、小池写真館の小池真一さん。普段は箕輪町の伊那プリンスホテルのフォトスタジオで働いています。 小池さんは「被災地に行かなかった人たちに伝えなければと思って何枚も撮りました」と話します。

【3.11の今】 被災地からドイツへ 小池真一さんの思い

小池さんが所属している伊那商工会議所青年部では、リストバンドを販売して、その売り上げを被災地に届ける支援活動をしています。 これまで、2回、現地を訪れ、その売り上げを届けています。 小池さんは、その時にカメラを持参し、被災地の様子を撮影しました。 小池さんは「僕ができ事は写真を撮ること。少しでも気持ちが伝わる写真を撮りたい」と話します。 震災から2年後の2013年5月に撮影した写真が、ドイツの新聞に、去年、2回、掲載されました。 1回目は8月。小池さんの知人でドイツ人のクラウスさんと、日本人の妻の祐子さんが、夫婦で福島県の子ども支援する団体を立ち上げ、その紹介記事が掲載された時です。 2回目は、去年の12月31日、大晦日。この1年に起こった自然災害、事故、戦争など、生命に関わる重大ニュースを伝える特集記事です。  ここで小池さんが撮影した奇跡の一本松は、大津波に耐えて生き残った「強い生命」を表すために使いたいとの要望が新聞社からありました。 小池さんは「一本だけ残った松から、すごい生命力を感じた。ドイツという離れた土地でも日本の事を真剣に考えてくれている人人たちがいるのだと感じた」と話していました。 これまで小池さんが被災地で撮影した写真は238枚にのぼります。 小池さんは、「被災地のありのままの姿をストレートに伝えて、自分の写真を見た時に、震災の事を忘れないようにしてもらえたらありがたい」と話していました。

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