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【3.11の今】被災地にバラを アルプスバラ会

【3.11の今】被災地にバラを アルプスバラ会

バラを使ったまちづくりが行われるなど伊那地域ではメジャーな存在になりつつあるバラ。 このバラで被災地の人たちを励まそうと苗木を育て活動するグループがあります。 南信地域のバラ愛好者でつくるアルプスバラ会です。 会では、震災があった2011年の4月から3年計画でバラの苗木を育てていて、今年の4月に宮城県の名取市にある農業高校に贈ります。 宮城県農業高校は入試業務のため部活動や農業実習を行う生徒のみが登校していました。 大津波が押し寄せ生徒や教員は屋上へと避難し、その時学校にいた199人全員が無事でした。現在は仮設校舎で生活しています。 被災地へ贈るバラは、伊那市西春近で育てられています。 代表を務める春日千定さん。 「被災地の人から心を癒せるものがない」と聞いた春日さんが提案しました。 3年前から会員25人で取り組みを始め、幼苗の植え付けや草取りなどを行ってきました。 育てているバラの苗木はおよそ50本。人気の高い「アンネのバラ」を贈ります。 2月の大雪でバラが植えてある畑は、一面雪に覆われていました。 来月23日に宮城県農業高校を訪れるアルプスバラ会のメンバーが2月22日に集まり、役割などを話し合いました。 会では他に、こちらで開いた苗木即売会の収益金を仮設住宅にお見舞として持っていく計画です。 6月には、たくさんのバラが被災地に咲きます。 春日さんは「宮城の高校生のみなさんがバラが見事に咲いて喜ぶ姿を思っている」と話していました。

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