たかずやの里新施設完成
27日から新生活スタート
建物の老朽化などにより、伊那市東春近中組に移転改築が進められていた児童養護施設たかずやの里が完成し、関係者およそ150人が22日、竣工を祝いました。 22日は、上伊那8市町村の行政や教育関係者の他、富県と東春近の地区住民などおよそ150人が集まり、完成を祝いました。 建物は、鉄骨造りの2階建てで、敷地面積は6,000平方メートル、延べ床面積は2,100平方メートルです。 定員は40人で、これまでは全員が1つの施設で暮らしていましたが、より家庭的な生活が送られるよう6人から8人のグループに分かれて生活します。 施設内には、男女それぞれ個室が10室と2人部屋が3室あります。 他に、年長児の自立に向けた練習を行う多目的宿泊棟や小学生未満の子どもが生活する幼児棟もあります。 施設の北側には、地域住民との交流や子ども達が太鼓の練習を行う交流館も建設されました。 総事業費は4億4,400万円で、うち2億2,400万円を国や県の補助金で、1億6,900万円を市町村の支援金で賄います。 他に、上伊那広域連合を通じて集まった寄付が667件3,890万円、たかずやの里に直接寄せられた寄付が119件896万円となっています。 JA上伊那本所で開かれた祝賀会では、工事や設計を行った建設業者2社に感謝状が贈られた他、たかずやの里の子どもと職員で作る太鼓クラブのメンバーが、祝いの太鼓を披露しました。 あすは施設の一般公開が行われます。 新しい施設での生活は、27日木曜日からスタートします。