西村清典さん 葬儀
中尾歌舞伎保存会「お師匠」と別れ
伊那市長谷の中尾歌舞伎保存会の指導者で、25日に95歳で亡くなった西村清典さんの葬儀が28日行われました。 伊那市高遠町小原のグレース虹のホール高遠で行われた葬儀には、親族をはじめ、中尾歌舞伎保存会の関係者などが訪れ、西村さんの冥福を祈っていました。 西村さんは、昭和61年に太平洋戦争で途切れていた中尾歌舞伎が復活して以来、30年にわたり演技指導に携わってきました。 保存会メンバーからは、尊敬と親しみを込めて師匠と呼ばれていました。 得意な演目は、台詞などすべて記憶していて、自筆の台本で指導していました。 保存会発足から今年2月まで、60本の全ての公演で役者の指導を行ってきました。 27日は、出棺を終えると西村さんを乗せた霊柩車が中尾歌舞伎の公演と稽古の舞台となっている中尾座に止まりました。 28日の葬儀で、弔辞を述べた保存会会長の西村寿会長。 師匠に別れの言葉を送り、力強く保存会の今後の活躍を誓っていました。 4月29日には、春季定期公演が予定されています。