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中村不折の書簡を御園の御子柴家が寄贈

不折が御子柴家に母の面倒を依頼した書簡

中村不折の書簡を御園の御子柴家が寄贈

 伊那市御園の御子柴家に伝わる、書家で画家の中村不折の書簡が、1日、高遠町歴史博物館に寄贈されました。  寄贈されたのは、29歳の中村不折が、従兄弟の御子柴 琴治郎に宛てたものです。  寄贈したのは、伊那市御園の御子柴 錦さんです。 琴治郎は、錦さんの夫・文孝さんの祖父の弟で、中村不折とは従兄弟の関係になります。  まだ、画家として大成する以前・鈼太郎(さくたろう)の名で、東京で暮らしていた不折が、故郷の母の面倒を御子柴家に頼んだもので、不折の若い頃の状況を知ることができます。  その他、不折からのハガキ2枚、江戸時代の辞書・「頭書字彙(とうしょじい)」12巻、御子柴家伝来の裃(かみしも)が寄贈されました。 ハガキは、不折の絵を使用した絵葉書です。  ほかに、江戸時代の御園村に伝わる古文書や古地図52点が、寄託されました。 御子柴さんは、「不折の若い頃の研究に役立てて欲しい」と話していました。  高遠町歴史博物館では、寄贈・寄託された資料の整理を行い、2016年の中村不折・生誕150周年特別展などで一般公開していきたいとしています。

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