唐木さち 涼をいざなう掛け花
野の花のありのままの美しさを
野の花の自然な美しさを表現する伊那市在住の花人、唐木さちさん(57)の掛け花展「涼をいざなう掛け花」が30、31日、伊那市西春近のかんてんぱぱホールで開かれている。"涼"を感じさせる作品約20点が、人々を魅了している。
「形づくるのではなく、それぞれの個性を生かして活ける」という唐木さんは、地元などを中心に、野山で摘んだ草花の"ありのままの美しさ"を最大限生かした作品作りに取り組んでいる。
使用する植物は普段何気なく目にするものばかりだが、作品に姿を変えた草花は、立体的な絵画のような空間を演出している。唐木さんは「厳しい自然の中で力強く生きてきた草花だからこそ、1本でも絵になる」と話す。
16年前から日本を代表する花人の一人、川瀬敏郎氏の下で学び、現在県下でいくつかの教室を指導している。「伊那谷は県内でも野の花が美しい。展示を通して、地元の人に野の花の素晴らしさをより深く知ってほしい」と唐木さんは話す。
入場無料。