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南アルプス国立公園指定50周年記念特集⑤

南アルプス国立公園指定50周年記念特集⑤

 「1億年のロマン 戸台の化石」  伊那市長谷戸台。  ここにあるのが化石です。  今からおよそ1億2,000万年前の白亜紀の化石を数多く産出しています。  海抜1,000メートル以上の戸台で、海の生物の化石が発見される…長い年月と地球の偉大さを感じます。  北村健治さん71歳。  「戸台の化石」保存会の会長で、戸台のアンモナイトの発見者です。  北村さんは「叩けば簡単に割れる。光っているものは全て化石、小さすぎて全てを判別することは困難」と話します。  続けて「地層の沈下速度は一定、きれいな面を作って沈下していく、これを層理という。一緒にアンモナイトやサンカクガイなども沈下している、戸台の化石は空洞がなく潰れている、そのため層理面を探せば化石は出てくる。」と話していました。    これまでに戸台で発掘された化石は5,720標本を数えます。  これら全ては、戸台の化石保存会により、伊那市の長谷公民館、戸台の化石資料室に展示・保管されています。  北村さんによると「化石というとアンモナイトに注目が集まるが、戸台の化石を有名にしたのは実はサンカクガイ、サンカクガイの化石は日本の中でも2~3番目の古さで発見されている」ということです。  保存会では毎年学習会も開き、太古のロマンを子どもたちに伝えています。

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