獣害対策など3つの柱 研究・調査
伊那谷アグリイノベーション推進機構
農業を基本に新たな産業づくりを目指す伊那谷アグリイノベーション推進機構は今年度、獣害対策や伝統野菜の継承、規格外の野菜や果物の有効活用の3つを柱に研究や調査を行います。 20日は、信州大学農学部で総会が開かれ今年度の事業計画が示されました。 今年度の重点課題として伝統作物の探索、健康・長寿や新しい産業に結びつく未利用資源の調査研究を進めます。 活動の3つの柱として昨年度に引き続き、ニホンジカの被害を軽減するため個体数の管理やシカ肉の加工、流通、食品開発を目指し産業化への道筋を検討します。 新たに地域の伝統野菜を掘り起こし、健康効果や地域の特性、由来など歴史的背景を調査し、商品開発につなげる研究会を立ち上げます。 また、台風などで傷がついた果物や規格外の野菜などを有効活用して今、注目されている植物成分ポリフェノールを抽出して医療の分野の新製品を開発します。 今年度は、夏と冬にシンポジウムを開催する他、鹿肉の加工調理法の体験講座なども予定しています。 伊那谷アグリイノベーション推進機構は信大農学部で行っている研究を活用し産学官が連携し産業の開発や発展を目指し去年10月に設立されました。