南アルプスの国立公園指定50周年を祝う記念式典
南アルプスの国立公園指定50周年を祝う記念式典が24日、伊那文化会館で開かれました。 式典では、功労者に表彰状が贈られた他、長谷小学校の児童が歌を披露しました。 記念式典には、伊那市を始め山梨県や静岡県などから関係者およそ500人が集まり、節目の年を祝いました。 東西15キロ、南北50キロに及ぶ南アルプスには、3千メートル級の山が連なります。 昭和39年6月に国立公園に指定され、今年は50年の節目の年となります。 式典で北川知克環境副大臣は「南アルプスの自然と特徴を活かし、保全と適正利用に向けた取り組みを進めていきたい」と式辞を述べました。 地元を代表し白鳥孝市長は「トイレや登山道の整備など取り組むべき課題がある。50年100年先を見据えて取り組んでいきたい」と挨拶しました。 式典では、自然公園の保護などに功績があった個人や団体が表彰されました。 受賞者を代表して南アルプス北部地区山岳遭難防止対策協会隊長の西村和美さんは「受賞を励みに、今後もアルプスの保全と利活用に務めたい」と話していました。 他に、静岡県出身で女優の市毛良枝さんによる講演が行われました。 山が嫌いだったという市毛さんは、24年前に知人に誘われて初めて経験した登山について「目からうろこの出会いだった」と話しました。