夏山シーズンに備え 南ア遭対協救助訓練

夏山シーズンを前に南アルプス北部地区山岳遭難防止対策協会は、万が一に備え伊那市長谷で救助訓練を4日行いました。 訓練は毎年この時期に行われていて、救助隊のメンバーや伊那警察署の署員などおよそ30人が参加しました。 このうち長谷黒河内の岩場では、ロープの結び方や救助者を引き上げるザイルワークの訓練が行われました。 隊員らはザイルの扱い方や命綱の結び方を確認し高さおよそ20メートルの岩場を登ったり降下を繰り返し行っていました。 4日の訓練ではこの他に長野県警が新たに導入したヘリコプターを使った救助訓練も行われました。 隊員らは、ワイヤーを使って降下したり、遭難した人を救助し上昇する訓練を行いました。 管轄する南アルプス北部での昨年度の遭難件数は6件で、今年度はこれまでに1件発生しています。 警察や遭対協では、登山をするときは準備をし、余裕を持った計画で臨んでほしいと注意を呼び掛けていました。