伊那市東部中の露頭 デジタル教科書に
市内の教職員などで制作研究開始
20 伊那市内の学校に務める教諭や、IT関係者などが伊那市の東部中学校の露頭を教材にしたデジタル教科書の作成に取り組み始めました。 18日夜は、伊那市の東部中学校に関係者12人が集まり意見を交わしました。 東部中には、三峰川が運んだ礫岩(れきがん)の上に、御嶽山が噴火して積もった地層を確認できる露頭があります。 伊那市は、市内の小中学校にタブレット端末を配布する予定で、それを前にソフトを開発しデジタル教科書を作成しようと研究会を立ち上げました。 中学校1年生の理科で、「大地の変化」という単元があり、東部中の露頭を、学習の教材にしようというものです。 地層の画像や、火山の噴火の動画などを取り入れたいとしています。 会合では、2つのグループに分かれて、どのようなものをつくれば良いか話し合いました。 「火山灰がどの地域から噴火したものか自動認識できるようにできないか」、「地層の一部をクリックすると、その地層の情報が出るようにできないか」などの意見が出ていました。 研究会では、生徒のアイディアや学びたい方向性などを確認しながら、ソフトの開発を行い、3月ごろには、デジタル教科書を作成したいとしています。 また、こうした取り組みを、組織的に行っているのは全国的にもめずらしいということで、市内の小中学校にもソフトを配布し、学習に役立ててもらいたい考えです。