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駒ケ根市町一区子ども会世話役

高橋英二さん(73)

駒ケ根市町一区子ども会世話役

 町一区の分館長に就任した1975年、地域の子どもたちに良い本を読ませてやろうという思いで「町一区子ども文庫」創設に中心的にかかわった。
 先立つ予算はまったくのゼロ。区が独自に運営する文庫は前例のないことだっただけに開設までの準備は難航した。
 「まずは本の確保をどうするかだった。新しい本を買う金はないから、各家庭で読み終わって当面不要になった本の提供を区民らに呼び掛けて寄贈してもらうことにしたよ。最初は本棚もミカン箱を重ねて使った」趣旨に賛同した区民らの協力で集まった本は約420冊。その一方で口コミで会員を募り、区内約70世帯、120人の園児・児童が会員となった。
 こうして半年がかりの準備がようやく整い7月、町一区会館を会場に貸し出しをスタートさせた。棚に並んだたくさんの本に子どもたちは大喜び。毎土曜日の貸し出し日には会場は子どもたちであふれ返った。
 81年、会の活動を充実させ、さらに広げていこうと会員制を廃止し、対象を乳幼児も含む区内のすべての子どもたちとすることに改めた。同時に名称も「町一区子ども会」と改称。その後子ども会は雑煮会、紙芝居、ミニ遠足、お楽しみ会、文集制作など独自の活動を続け、その活動は全国紙やテレビの全国放送にも紹介されてきた。しかし、母親らが務める役員は1年ごとに代わる。その奮闘を陰で支え、長い目で温かく見守ってきた。
 今年、会の創立30周年を祝う祝賀会が盛大に開かれ、あいさつに立って述べた。「子どもは地域で育てよう窶狽ニ最近言われ始めたがなあに、町一区では30年前からやってきたことです」
 ◇ ◇
 98年、老朽化が進む町一区会館の新築を窶狽ニ提言し、建設検討委員会を発足させた。「計画では費用は当初3千万円のはずだったのに、いつの間にか5千万円にまで膨らんでしまってね。だが半分ほどは国などの補助を受けられることになり、何とか完成にこぎつけることはできた。しかし、それ以上は金がない」
困っているところへあちこちから救いの手が差し伸べられた。たちまち机やいすなどの備品や庭の植木まで寄贈でまかなうことができ、04年1月「赤須町地域交流センター」として完成披露が行われた。「よくよく、人に恵まれた」としみじみと振り返る。
 ◇ ◇
 子ども会だけでなく地域の世話役として、少年友の会員、青少年健全育成会推進員などを歴任してきたほか、ママさんバレー、早起き野球、実年・壮年ソフトボールなどクラブの創立にもかかわり、大御食神社、三和森神社の責任総代なども務めた。
 「困ったことがあたら俺に言え」「責任はすべて負う」そんな人柄を慕ってあらゆる相談事や頼み事が持ち込まれる。
 (白鳥文男)

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