災害時の障害者支援考える
第9回伊那市社会福祉大会
第9回伊那市社会福祉大会が、17日、伊那文化会館で開かれ、災害時の障害者支援について講演がありました。 大会は、伊那市社会福祉協議会が、毎年開いていて今年で9回目です。 障害の有無に関係なく、地域住民誰もが遭遇する可能性がある「災害時」をキーワードに、障害者に対する理解を深め、身近な支えあい活動を活発化させようと開かれました。 講師を務めたのは、大阪市に拠点を置くNPO法人 ゆめ風基金理事の八幡 隆司さんです。 ゆめ風基金は、阪神淡路大震災の際に、障害者救援のため発足し、以降、様々な災害支援を行っています。 八幡さんは、災害が発生したときに障害者への救援が遅れていると話しました。 東日本大震災では、避難所に行っても、トイレにも行けないと判断し引き返した障害者の事例や、スロープが付けられた仮設住宅でも、室内には段差だらけで、トイレも風呂も利用できない障害者がいることなどを紹介しました。 伊那市社協では、「法律や制度の整備だけでは、災害への備えは十分とは言えない。災害時の障害者支援を考えることは、地域コミュニティの大切さを改めて見直すことにつながる」としています。