地震や土砂災害を模型で学ぶ
南箕輪村の信州大学農学部で5日、夏休み中の子どもたちが、地震や土砂災害を模型で学びました。 これは、子どもたちの夏休みの自由研究に役立ててもらおうと、伊那市総合型地域スポーツクラブが初めて開いたものです。 信州大学名誉教授の北澤秋司さんや小学校教諭、伊那建設事務所の職員などが講師を務め子どもたちにわかりやすく解説しました。 教室は、4日から開かれていて、地震や災害の実験模型を使って伊那谷の災害を研究しました。 この模型は、北澤名誉教授が考案したもので、土砂災害が起きたら集落がどうなるかを確認することができます。 子どもたちは、模型を使って集落に土砂が流れでてくる様子を再現したり、ダムなどをつくって土砂災害を防ぐ仕組みを実験していました。 また、地すべりがどのように起きるか実験したり、それを防ぐための方法なども学びました。 他に、北澤名誉教授が、昭和36年6月に伊那谷を襲った集中豪雨災害、三六災害の体験談を話しました。 当時中学校の教諭をしていた北澤名誉教授は「生徒たちを死なせないとの思いだった。土砂災害が起きる前兆は川の水が止まった時。その時は必ず逃げる事が必要」と子どもたちに呼びかけていました。 伊那市総合型地域スポーツクラブでは7日8日にも、天竜川と三峰川の石を拾って標本をつくる教室を計画しています。