窪田建設社長が会見
姉歯建築設計事務所が構造計算にかかわっていたことから営業を休止している松本市の「エースイン松本」など3つのホテルの施工をした駒ケ根市の窪田建設(窪田雅則社長)は28日、駒ケ根商工会議所で会見を開き、姉歯建築士との関係について「姉歯が構造計算をしていたことも知らなかったし、会ったこともない」と述べ、関与について強く否定した。
説明によると同社は姉歯建築士による一連の計算書偽造問題が発覚したことを受けて、過去に施工した工事の構造計算書を取り寄せてチェックしたところ▽エースイン松本▽カントリーホテル高山(岐阜県)▽パークイン平塚(神奈川県)窶狽フ3ホテルの構造計算を姉歯建築設計事務所が担当していたことが分かった。いずれも数字の改ざんはなかったが、「お客様の安全を第一に考えて」(窪田社長)同社の関連会社「東日本ホテルシステムズ」(窪田雅則社長)が運営するエースイン松本は24日から、ほかの2ホテルも前後して営業を休止している。窪田社長は「この3件以外には姉歯の関与した物件はない」と話し、同社が伊那市のホテルセンピア、駒ケ根市のプレモントホテルの施工にかかわっていた窶狽ニの憶測を否定した=写真。
会見には窪田社長のほか長谷川洋二顧問弁護士も出席し「建築許可を出した役所に損害賠償を請求することも検討している」と話している。
3ホテルとも建築主が平成設計(東京都)に設計を依頼し、同社が姉歯建築設計事務所に構造計算を外注したもので、窪田建設は施工を請け負った。構造計算書は通常設計事務所から建築主に渡され、施工業者が見ることはないという。