古い地名調査 中間報告
伊那市が進めている古い地名の調査の中間報告が、2日に行われ、代表グループが、昔の文献や聞き取り調査をもとにまとめた小字名や地名の由来などについて報告しました。 伊那市役所で中間報告会が開かれ、美篶と手良、西春近、富県の4地区の調査グループが中間報告を行いました。 調査は、古い地名を調べることで地域の歴史や先人たちの暮らしを後世に残していこうと伊那市が進めているもので、今年度は美篶、手良、西春近、富県で調査を行っています。 このうち、美篶笠原の報告を赤羽仁(あかばねひとし)代表が行いました。 笠原には、5つの堤があり、少ない水を貯めて稲作をしていたことなどが報告されました。 このことから、「山の田」や「澤ノ田」、「早稲田」といった地名が多いことがわかってきたということです。 調査の中で、歴代区長が持ち回る、木箱の中から明治23年製作の「笠原村大図(かさはらむらおおず)2枚」と明治17年製作の「笠原村地引絵図13枚」を発見しました。 また、大風呂敷に包まれた、畳4畳半はある、「笠原の絵地図」も発見され、会場に展示されました。 赤羽さんは、「これらをもとにして、今後も調査し、まとめたい」としています。 伊那市では、来年2月まで調査を行い、結果を本にして各地区に配布するほか、来年度以降は、高遠、長谷地区などで調査を開始する計画です。