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第53回上伊那郡縦断駅伝

16チーム紅葉・応援背に力走

第53回上伊那郡縦断駅伝

 9市町村16チームが駒ヶ根市役所正面玄関前を午前9時に一斉スタート。1キロ付近で抜け出したのは伊那A、箕輪A、駒ヶ根A、伊那B、辰野の5チーム。天竜大橋に差しかかると、県縦断駅伝代表の駒ヶ根A・羽生が先頭に立ち、後ろを振り返ることなく、2位と31秒差でたすきを渡した。続いて箕輪A・相原、伊那A・北原が中継所に同タイムでなだれ込んだ。

第53回上伊那郡縦断駅伝

 2区は全区間のなかで最もアップダウンの激しいコース。1キロ付近で箕輪A・佐々木が1位を射程距離に捕えると、そのまま交わし、火山峠を一気に駆け登った。上伊那農業高校エースは、下りも休むことなく走りトップを維持した。実力者の辰野・上島(通)は、4位だったチームを2位へ導く、区間優勝の走りで貢献。駒ヶ根Aは3位、伊那Aは4位に後退した。
 3区も上位チームの順位が入れ替わる白熱。1位と1分16秒差でたすきを受けた駒ヶ根A・松崎は、着実に前方との距離を詰めると、3キロ付近で2位を捕え、5キロ付近では箕輪Aを交わし1位。伊那A・萩原も区間新記録の走りで中継所を目指し、2位の箕輪Aと1秒差の3位で前半を終えた。

第53回上伊那郡縦断駅伝

 4区は伊那市民会館前を同時スタート。この時点で1位から3位までの総合タイム差は22秒。後半の流れをつくる選手の激走に注目が集まった。
 2キロ付近で集団を飛び出したのは、箕輪A・大槻と辰野・濱の2選手。スタートからハイペースを保った大槻は、3キロ付近で濱との距離を大きく離した。後半は一人、自分との勝負をしながら、区間新記録を達成。総合タイムは2位の駒ヶ根Aと43秒の差をつけた。

第53回上伊那郡縦断駅伝

 5区に入っても箕輪Aの力走は止まらなかった。上農高3年の柴は、長岡の急坂も仲間の声援を力に変えて独走。県縦断駅伝メンバーの伊那A・鈴木、駒ヶ根A・北原に続く、区間3位の走りでトップを維持した。

第53回上伊那郡縦断駅伝

 たすきは、いよいよアンカーの6区へ渡された。箕輪A・丸山は後方でチャンスを狙うチームにすきを与えず、全力で疾走。アップダウンのある辰野町樋口付近から町内のフラットなコースを独壇場にして、ゴールテープをきった。
 2位争いは、県縦断駅伝の逆転優勝の立役者となった伊那A・守屋が、3位でたすきを託されると、駒ヶ根A・福沢(純)を追走。序盤の坂を勢いよく下り、2・3キロ付近で追いつき、総合タイム差42秒を引っくり返した。福沢も区間3位の健闘を見せ守屋にくらいついたが、順位を変えることなくレースを終えた。

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