高遠石工に関するシンポジウム
江戸時代に伊那谷を始め全国各地で活躍した高遠石工に関するシンポジウムが13日、伊那市高遠町の総合福祉センターやますそで開かれ、信仰と石との関わりなどについて考えました。 シンポジウムは、地域に伝わる歴史を再認識することで地域起こしにつなげていこうと、伊那市教育委員会が企画したものです。 会場には、およそ150人が集まりました。 高遠石工は江戸城の石垣を作ったとされていて、石仏や宝篋印塔など芸術的で高度な作品を残しています。 特に守屋貞治をはじめ祖父貞七、父親の孫兵衛の守屋家三代は高遠石工の第一人者とされています。 シンポジウムでは、高遠石工にかんする研究発表や基調講演が行われました。 このうち、中世から近世にかけての歴史に詳しい信州大学の副学長で人文学部教授の笹本正治さんは、石に対する当時の人の考えや信仰について話をしました。 シンポジウムでは他に高遠石工の魅力について考えるパネルディスカッションも行われ、集まった人達は興味深そうに耳を傾けていました。