リニアで地域振興 交通網整備確認
リニア中央新幹線整備を地域振興に活かすための検討会議、伊那谷自治体会議が17日、飯田市の飯田合同庁舎で開かれました。 会議は、上下伊那の市町村長や、県、国などで組織し、リニア新幹線整備で地域の活性化を図る為、課題解決に向けた政策の立案を行います。 今回は長野県庁と飯田合同庁舎をインターネット回線で結び、阿部守一長野県知事も参加しました。 会議では、牧野光朗飯田市長が、「リニア駅周辺整備基本構想」について、飯田市の取り組みを紹介しました。 また、地域振興や広域交通の拠点となるリニア駅について、意見交換が行われました。 白鳥孝伊那市長は、「乗降客を増やすために、政策を各地区ではなく、伊那谷をひとつとして考えて取り組む必要がある。それには、交通網の整備が不可欠」と話しました。 平澤豊満箕輪町長は、「地域振興で観光や産業を考える前に、まずは国道153号のリニア駅へのアクセスが最優先」などと話しました。 阿部知事は、「JR、高速道路、アクセス道路など、駅への連結という課題が見えた。県としては伊那谷が目指す具体的な方向性がまとまれば、積極的に取り組みたい」と課題も投げかけました。 リニア中央新幹線は2027年に東京、名古屋間での開業を目指しています。