高遠寒ざらしそば 初提供
江戸時代、高遠藩から将軍家に献上されていたとされる「寒ざらしそば」が20日から4日間限定で伊那市高遠町のそば店で提供されています。 旧高遠町時代に、商品化を目指す動きがありましたが途絶えてしまい、3年前から高遠そば組合が復活を目指し活動してきました。 寒ざらしそばは、大寒の頃、殻のついたままのそばの実を冷たい水や清流に浸します。 立春に水から引き揚げ寒風にさらして乾燥させてからそば粉にする手打ちそばで、あくが取れて甘みが増すといわれています。 江戸時代にそばの実を保存するために始まった技法とされています。 20日から23日まで高遠町のそば店、華留運、ますや、壱刻の3店で「寒ざらしそば」が提供されています。 各店限定100食で、値段は1人前1000円です。 壱刻では昼時になると観光客らが訪れ、多くの人が寒ざらしそばを注文していました。 高遠そば組合では、今後も寒ざらしそばの研究をさらに進めていきたいとしています。 寒ざらしそばは、23日まで町内3つのそば店で味わえます。