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河畔林の樹木を伐採へ

本当の姿を論議

河畔林の樹木を伐採へ

 市民団体天竜川ゆめ会議(福沢浩会長)・駒ケ根市天竜川河川愛護連絡会共催で駒ケ根市の天竜河原の樹林化問題について意見交換する「天竜川の河畔を考える会」が27日、駒ケ根市下平の一心館であった。会員や天竜川に関心のある40人が参加、現地踏査やワークショップで、天竜川の本当の姿を論議し「防災や景観上からも、帰化植物のニセアカシア、在来種のクルミなど大きく成長した木は伐採することが適当」と意見集約した。
 会では太田切川合流点や駒見大橋付近を撮影した空中写真と、天竜川上流河川事務所が発刊した写真集「天竜川のあの頃」の写真を比較し「風景が変わってしまった」ことを確認した。
 また、天竜橋から駒見大橋まで約1キロを歩いて、自分の目で、現状を把握し、課題を洗い出した。
 ワークショップでは「今のままでは本当の天竜川の姿とは言えない。大きな木が目立ち、対岸も見えない」という共通認識に立ち論議を進めた。
 ニセアカシアの蜜を採取する養蜂家は「蜂は遠くからも蜜を集めることができ、間引いても問題はない」と理解を示し、漁協関係者は「樹林は魚を食い荒らすカワウにすみかになっており、伐採が望ましい」などの意見が出され「樹木は伐採した方が良い」という方向でまとまった。
 伐採後の、生態系への影響を懸念する声もあり、来年1月に専門家を招き、さらに検討し、国土交通省の許可を得て、伐採木の跡利用も考慮し、来年2月の節分までに伐採することを確認した。

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