宮越さん「命の大切さ伝える」
長野県立子ども病院の院内学級を支える会代表の宮越陽子さんによる講演会が6日、伊那市の春富中学校で開かれました。 講演会は、伊那市人権同和教育講座の一環で開かれたもので、春富中学校の生徒や保護者、地域の人など、およそ500人が集まりました。 宮越さんは、平成10年に、娘の由貴奈さんを「ガン」で亡くしています。 由貴奈さんは、5歳で発症し、5年半、県立子ども病院などで闘病生活を送り11歳で亡くなりました。 宮越さんは、娘の残した詩、をもとに闘病生活について書いた本、「電池が切れるまで」を出版し、現在は難病に苦しむ子どもたちの支援活動を行っています。 講演では、由貴奈さんを題材にしたドラマを鑑賞し、経験を通じて命の大切さを伝えました。 生前、由貴奈さんは、自殺のニュースを見るたびに「なぜ自ら命を落とすのかわからない。生きたくても生きられない人がいるのに」と話していたということです。 宮越さんは「自分の子どもがなぜという思いでしたが、今思えば、それで家族が一つに纏まった。由貴奈に感謝している。」と話していました。 宮越さんは最後に「皆さんがそれぞれの夢に向かって勉強できることに感謝して欲しい、したくてもできない人もいる事を忘れないで下さい」と話していました。