救命救急センターの現状と課題を報告
上伊那地域医療連携報告会が10日伊那中央病院で開かれ、開設から1年を迎えた救命救急センターの現状と課題について報告されました。 報告会には、上伊那医師会、上伊那歯科医師会、伊那中央病院の医師およそ50人が参加し、救命救急センター長の北澤公男(きみお)さんがセンターの現状と課題を報告しました。 昨年度のセンターの延べ入院患者数は2,429人で一日平均は6.7人、8床ある病室の利用率は83%でした。 また、昨年度の救急の患者数は15,204人で、そのうち救急車による搬送は3,322人でした。 課題としては、「医師不足」「コンビニ受診やタクシー代わりの救急車の利用」などがあげられました。 北澤さんは、「上伊那の人口に対する医師数は全国平均の半分ほど。かかりつけ医や休日当番医の受診促進による軽症患者の受け入れ抑制など、医療機関の適正利用の啓発を進めていくことが必要だ」と話していました。