経営講座「日本経済の現状と展望」
企業連携により地元の産業を活性化させようと駒ケ根市内の製造業者らがつくるテクノネット駒ケ根と駒ケ根商工会議所、駒ケ根市は29日、南信地域の企業経営者や管理者を対象に開いている05年度経営講座の第3回講演会を駒ケ根駅前ビル・アルパで開いた。会員ら約30人が集まり、日本総合研究所調査部長の湯元健治さんによる「日本経済の現状と展望竏茶fフレ脱却とリスクへの挑戦」と題した講演を聞いた。
湯元さんは「落ちそうで落ちない現在の景気を私は『ねばり腰景気』と呼んでいる。原因は企業体質が強くなっていることもあるが、第一には中長期的な視野に立った経営者の自信だと思う」と分析した=写真。その上で「個人消費も少しずつ伸びてきているし、所得や雇用も回復している。駒ケ根市の有効求人倍率は現在1・39倍だと聞いている。こうしたことからこの景気は長続きするとみている」と結論付けた。
経済の動向は会社経営に大きな影響を与えるだけに、参加者らは真剣な表情で講演に聞き入っていた。