地蜂の女王蜂 越冬準備
伊那市地蜂愛好会の小木曽大吉さん宅では、地蜂とよばれるクロスズメバチの女王蜂が冬を越す準備を始めています。 伊那市福島の小木曽さん宅です。 敷地内には、地蜂を交尾させるためのビニールハウスがあります。 小木曽さんは、毎年夏から秋にかけて育てた地蜂の巣箱をビニールハウスに移し、雄の蜂と女王蜂を交尾させています。 交尾が終わった女王蜂は越冬の準備をし、餌を運んだ働き蜂と雄の蜂は死んでしまいます。 農薬の使用や温暖化、地蜂をとる人が増えたことでその数は少なくなっているということで、「食べたり巣の大きさを競うだけではなく、種の保存の意味で人工的に越冬させることが必要」と小木曽さんは話します。 小木曽さんは、7月から4か月間遊ばせてもらった蜂に「恩返しのつもりで毎年行っている」ということです。 交尾が済んだ女王蜂は、12月初めに数十匹ずつ箱に移され穴の中で寒い冬を乗り越えます。 その後、春を迎えたら野山に放すということです。