「信州新医療構想」美和診療所参考に
地域医療考える第1回検討会
地域の病院や診療所が連携して、県民に総合的な医療を提供する「信州新医療構想」に基づき、県衛生部は29日、地域医療について考える第1回検討会を長谷村非持の国保直営美和診療所で開いた。
美和診療所は手術を要する患者を、伊那市の伊那中央病院や駒ヶ根市の昭和伊南総合病院に紹介するなどの連携を図り、診療所に隣接して福祉施設もあり、地域に根付いた医療を展開している。
住民が質の高い医療を安心して受けるためには、医療機関の機能分化と役割分担が必要で、「美和診療所は参考になる」(県衛生部)。
検討会には、医師が10人に満たない県内6病院から30人余が参加。岡部竜吾所長が診療所を解説して回り、市町村立病院、診療所のあり方から、地域医療に求められる機能や役割分担、美和診療所の特徴などを話した。