高遠城址公園冬支度
桜守 稲辺さん城址で最後の冬
伊那市高遠町の高遠城址公園では、冬の期間桜を守るための作業が行われています。 16年間、城址公園の桜守を務め、今年度で引退する稲辺 謙次郎さんにとって、最後の冬の作業になります。 稲辺さんは、高遠城址公園の桜守として、平成11年から活動しています。 70歳となり、城址公園の桜守としては引退し、市内全域の桜守として活動することを決めました。 冬の作業は、横に伸びて重さに耐えられなくなり折れてしまいそうな枝を守るための支柱を立てるほか、枯れてしまった枝を取り除き、発育を促すために剪定します。 稲辺さんが見守る中、後継者として作業を行っているのは、桜守歴10年の西村 一樹さんです。高所作業車を操って、手際よく作業を行います。 稲辺さんは、桜の枝を低く保つように剪定をし、観光客が楽しめる公園づくりを目指してきました。 また、最高樹齢で140年になる城址公園の桜の世代交代も進めています。 稲辺さんが目指す公園づくりを、後継者の西村さんが受け継ぎます。 作業は、今月10日から始まり、来月24日まで行われます。