美篶小で地ならし法「どうづき」実演
伊那市の美篶小学校開校を記念して、美篶小学校資料館運営委員会は1日、美篶地域の開拓時に行われていた、どうづきの実演を披露しました。 この日は、美篶笠原の住民らが、地域の井筋や建物建設、田んぼづくりで使われていた、どうづきという、地ならし方法の実演を披露しました。 どうづき作業の道具は、「どうづき石」という石で、重さ40キロから80キロほどあります。 その石の周辺を放射状にロープで縛り、数人で輪になって「よいしょ!」と引き上げ、石の重量によって地面に落とし、土を踏み固めます。 ロープを引くタイミングを合わせるために、どうづきサンヨと呼ばれる唄を、工事責任者が歌い、そのリズムに合わせて作業者が引き上げます。 実演では、布の中に砂を入れたものが使われました。 6年生4人が体験していました。 美篶小学校資料館運営委員会では、「現在も使われている六道の堤や田んぼなどは、どうづきで固めた場所。先人の苦労を知ってもらえた。」と話していました。